連日、新型コロナウイルスの感染被害が広がっているニュースに不安は広がるばかりですが、現在のところこれといった対応策が示されず、脆い人間の実態に哀れさえ感じる今日この頃です。
人類はそもそも免疫を持たないウイルスの攻撃に対して脆弱な生き物であるとともに、ウイルスが常態的に突然変異を繰り返していることで、私たちは常に新型の病気が流行する可能性の下で生活をしています。そして、人類の歴史を千年単位で振り返れば、規模や程度の違いはあるにせよ、これまで何度も同じような伝染病の流行が繰り返されてきました。
じつは記憶も遠い40数年前のことですが、フィリピンでコレラが発症した際当地に旅行中ですぐ帰国させられ、それから自宅に約1週間ぐらいだったと思いますが、缶詰め状態となりました。やっと出社しても誰も近寄らず折角の海外旅行が悲劇となったことを身をもって体験しました。
将来に対する不安しか出てこない生活がどれほど心細いかその身にならなければ分からないものです。
かみさんに聞いても当時のことをよく覚えてなかったので、そのころの写真を引っ張り出して見ました。これも断捨離作業の一環です。
いま「アジアの歌シリーズ」というテーマで書いていることから、これら写真をスライドショーさせバックに音楽を入れてみました。
フィリピンの曲 『Dahil sa 'yo(ダヒル・サ・ヨ) 』 作詞:Dominador Santiago、作曲:Mike Velarde です
もとはフィリピンの古い子守唄といわれていますが、フィリピンのタガログ語で”貴方ゆえに”という意味だそうです。
【豊声会B2】より
米国では、ザ・レターメン(The Lettermen)ナット・キング・コール(Nat "King" Cole)などが「BECAUSE OF YOU」という曲名で歌っていますし、日本でもペギー葉山 やダークダックスなどが歌っていますのでご存知の方の多いと思います。
フィリピンの音楽の特徴としてはアメリカの影響を大きく受けており、伝統的な音楽というものはあまりなく、唯一あるとすればこのダヒルサヨと呼ばれているものが伝統音楽ではないでしょうか。