閑居六尺

これは雑記です。 Since 2008.4~ 大分県大分市在住

人の和

どしゃ降り雨にくすぶる10号線を北上し中津へ、足の悪い私が‘足’となって本日は同業者の演奏会に行った。
(Mさん・Fさん・Oさんとの車の中での会話は‘共通の話題’で盛上り実に楽しい。ウォーキングの時もそうであるが、この車中時間も貴重な時間であり、仲間というものはいいものであると思うひとときで、片道2時間もあっという間であった)


会場は我々も県合唱祭などで経験のある「中津文化会館」、ホールとしてはそれ程の席数は無いが700席が開演前には満席となった。さすがである
長年 愛され続けてきた地元ファンのせいか親近感ある雰囲気が会場中に満ち、この合唱団の懐の深さを感じるとともに、ここまで育んで来た彼らに心より賛辞を捧げたい。



合唱にとって最も大切にすべき「人の和」という貴重なエキスが随所に見られた、「中津メールハーモニー」の30年間に及ぶ集大成ともよべる記念の演奏会であった。
もちろん 4ステージそれぞれの各演奏曲も充分に歌い込まれており、この演奏会にかける意気込みを感じるとともに、持ち前の"メール(男の)ハーモニー"が存分に発揮され、歌うほどに観客を魅了して行った。


ハーモニーはリズム、メロディと共に、音楽の三要素のひとつとされる。(西洋音楽

ハーモニーとなると少なくとも2つの異なった音程が混ざることで生まれるが、4パート(テノール・セカンドテノールバリトン・バス)の男声によって醸し出されるハーモニーは、女声や混声と違った独特の重厚感のある"男の世界"があり、我々がはまり込んでいる所以でもある。

重厚で深い響きを求めることで男声合唱を意識している我が団に比べ、繊細で美しい響きを追求している「中津メールハーモニー」はメロディのもつ優しさや暖かさが耳障りがよく聴きやすい演奏である。勉強になる


まさに メール(男の)ハーモニー 言いえて妙である。



アンコールの最終ステージでは、各地からOB達が駆けつけての合同演奏などもあり、この合唱団がこれまでいかに「人の和」を大切にしながら育てられてきたかを感じさせるものがあった。
我々のメンバーのGOさん(中津メールハーモニー出身)の‘ふるさと出演’や、転勤により休団中のKさん、一緒に歌っていたNさんなど 我が団とゆかりのある皆さん方も出演し、思わずご一緒に歌いたくなってしまった。

演奏会の多くの部分の進行役をされた指揮者の渡辺先生も、パート毎にハーモニーの組立を紹介したり、ステージごとのコメントなどもわかりやすく、演出者としての役割意識が旺盛で、会場もいつしか舞台と一体感していった。 卓越したご指導に感服しております


この演奏会に向け、充分な練習と男声合唱を愛してやまない姿を拝見し、余裕すら感じられる見事な出来栄えであったと思う。 ブラボー!! である



良きライバルとなれるよう 我々も頑張ろう!!!