閑居六尺

~ あの日、あの時 ~

 出発点はお尻の穴

10年近く男声合唱団で歌っているが、なかなか上達しない。
子供の頃から音楽は苦手で、社会人となっても若い頃は、宴席でその調子パグれぶりをよく笑われていた程だった。
それがある時、友達と行ったスナックのカラオケ採点機なるもので、彼より良い点が出てしまったものだから、それから時々その店を訪れ「旅姿三人男」や学生時代の成績に因んで「可山有三」(正式には「加山雄三」)の「旅人よ」などをよく歌い、そのうち調子に乗って“俺、それほど音痴じゃなかったんじゃない”と思うようになって行った。
それからカラオケブームに乗って、自己流の歌い方も進歩しつつ、夜の飲み屋限定の‘カラオケ部’に所属することになったのである。
ある晩、あるスナックで現在所属の男声合唱団の連中と出会い、彼らがそれなりの歌い手達とは知らずに意気投合、以来仲間となったのである。
入団して気付いたことであるが、 楽譜も読めないし、音程もいい加減、自分のパートだけ歌っても全く面白くない、“こりゃー世界が違うわ”と思った。 それでも現在まで長続きして来たのは、良い仲間達との飲み会などの楽しい付合い、演奏会に向け直向きに頑張れる目標がいつもあること、週1回の練習後や演奏会の終わった後の何とも言えない充実感などである。 人生リタイヤした後の生活では、今や大切にしなければならないものの一つとして、合唱・音楽との付き合いがある。

そんなこんなで早10年。毎度毎度 指揮者から叱られることは同じ
パートの入りが悪い(テンポ感悪し)、息が続かない(ブレス位置に問題)、すぐ音が下がる(音程が維持できてない)などなど、ごく初歩的で、基本的なことなので言うのも恥ずかしいが、“これまで何やってきたの?”と いつも自問自答する毎日である。

こんな ど素人の私向きの番組を見つけた。

 テキスト


ひとりひとり声が違うのは、神様がくれたみんなへのギフトだから
声が低い人も、高い人も、太い人も、細い人も
うまい人も、へたな人も、みんな違って当たり前。

大切なのは、そのギフトの使い方。
思い思いに使って、磨いて、自分の歌を輝かせよう。

私が今までやってきた、とっておきの歌のメソッドを大公開しちゃいます。

この講座を通して、みんなのギフトが花開きますように。

        〜前半略〜  広瀬香美


 出演者


現在 4回が終了しているが、前述のポイントについて まさしく指導してくれた

ゲストの「荻原次晴」(元スキー選手)氏の言うよう、“スポーツでは腹筋を鍛えることはあっても、あまり腹式呼吸のことは言わないので、これから訓練しなければ”と 私の場合も同じで、これまでの運動歴では使わなかった訓練である。 そこそこやったものからすると‥ バレーボールとゴルフでは、ジャンプやテイクバック時に深く呼吸するので似ているとは思うが、トップで一旦呼吸を停止し一気に吐き出すので、これを歌唱法に適応させていくには工夫が必要。一番違うのはボート‥ これは座った形で後ろ向きに進む特異な競技で、腹筋はものすごく使うが、重要なのは肺活量の増大ということで胸式呼吸中心、これまで 腹式 腹式 と言われながらなかなか体が言うことを聞いてくれてないのはこのせいもあるかもしれない。

とはいえ スポーツも歌も "カラダ" がすべてであることには違いはない 鍛えねば!!


なにしろカラオケが上手くなりたい人向けの番組なので、高度な技術的要求はなしだが、未熟者の私には、この1〜4回を通し、初心に帰り学ぶべき点もいくつかあった。


途中から見る方には、これからの放送は入りにくいかもしれないと思うが、いずれ再放送があると思うのでお薦めしておきます。












大事なのは "お尻の穴" だった 



(痔の人は? 失礼)